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年収1500万円に必要なスキルとは?
「給与収入だけで年収1000万円もらえる人は何をしているの?どんなことをしたら年収1000万円稼げるようになるの?普通の人と何か違うの?」
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 年収1000万円実現に必要な行動
- 年収1000万円実現に必要な代表的な潜在能力
本記事の信頼性
専門学校卒業後、私は小さなIT会社に入りました。その後、転職を2回行い現在の一部上場企業へ入社しました。一般職層からキャリアアップを行い、研究開発部門の部長という役割を担っています。おそらく最初の会社に勤め続けていたとしても年収1500万円の給与収入を得る事は出来なかったでしょう。
転職も給与収入をアップした一要素ではありますが、その話はまた別の記事で解説します。この記事ではスキルアップのために必要となる行動と再現性について重要となる潜在能力の使い方を解説します。
年収1500万円に必要な仕事の進め方
「潜在能力とは?」の記事でも書いた潜在能力、今回はこの中から給与収入だけで年収1000万円や年収1500万円を達成するために必要になるものについて説明をしていきたいと思います。社会人基礎力やストレングス・ファインダー®で定義されている要素すべてを見ていくと数が多く細かすぎるので、今回は社会人基礎力の要素を中心に解説していきます。特に年収1000万円以上に必要なリーダーシップを構成する要素を中心に解説していきます。
平社員時代に必要な行動
学生時代と比べると社会人の日常は大きく変わりますよね。学生時代には学校が準備してくれていたカリキュラムをこなしていくだけで良かったところが、会社というのは自立して会社という組織の中で労働力を提供して対価として賃金を受け取ることになります。労働力の提供の仕方としては平社員の場合、「係長」「課長」「部長」など、たくさんの上司がいます。基本的には直属の上司から指示された範囲の仕事に対して労働力を提供すれば良いのですが、単に言われた事をやっているだけでは会社という組織では評価されません。会社という組織は「指示された仕事が出来て標準評価」だからです。
平社員は上司から設定されたゴールや具体的に展開されたタスクに対して、限られた範囲で実行していくことになります。上司は常に横についてくれているわけでは無いので、ある程度個人の判断も必要になってくることがあります。ここで鍛えておきたい行動は、やはり「報連相」です。報告、連絡、相談はこまめに行う。特に相談する際には「この件はどうしましょう?」「どうすれば良いですか?」は入社1か月で卒業しましょう。「この件はこうした方が良いと思います」「こうしたいのですがどう思いますか?」という具合に、仕事の中で課題に直面した際には、自分なりの分析を行い自分の意思を乗せていく事がポイントです。
会社の中で出世していくことを念頭に置いているなら、平社員のうちから自分の意思で行動するといった、自主性高める取り組みをしていくと良いでしょう。
係長クラスに必要な行動
社会人も係長クラスともなると複雑度や難易度の高いタスク(例えば、最終目標程度が示されてアクションプランは係長以下で組み立てるようなタスク)を担当することになります。この時に必要な行動は、1年先の計画を立てる事が出来る目を持ち、係単位の目標に対するアクションプランを立てることです。1年先の計画を立てたり、係単位のアクションプランを立てるためにはリソースに対する考えも持てるようにならなければなりません。平社員時代は自分の力を中心に行動しますが、係長クラスになると、アクションプランの中には自分以外のリソースを使う内容が入ってきます。例えば、お金で解決する内容や部下の力を使って解決する内容が計画に入ってくることになります。当然、メンバーの力量を把握するなどの視点も必要になってきます。
平社員の時代には問題解決を行っていれば良かったところが、係長ともなると、自ら課題を設定して解決する能力が必要になってきます。つまり、主体性を用いる場面が多く出てくるのがこの時期です。平社員時代に問題解決や自主性を鍛えておき、係長クラスになったときにはそれらのスキルを、課題設定と解決、主体性へスキルアップするイメージを持てば良いでしょう。
また、社内リソースを強化していく必要性も出てきますので、部下育成や指導も積極的に行っていきます。育成や指導にも課題設定力が有効に使えるので、OJTとOFF-JTを上手く使い分けながらメンバーの強化も同時に図っていく行動が必要になります。
係長クラスでは担当する業務以外にそれらを実行していくための社内リソースの強化にも力を入れていく必要が出てくる時期です。このクラスでマネジメント能力を出来るだけ鍛える経験を多く積んで、課長への準備もしっかりやって行きましょう。
課長クラスに必要な行動
課長クラスともなると複雑度や難易度は係長クラスよりもさらに上がります。会社が立てた中長期計画をもとに部門の年度計画立案の一部を担当したり、場合によっては部門間の調整を担う事もあります。課長クラスのタスクは基本的には部門が設定した戦略をもとに戦術を立てるところから始まります。この戦術を展開する際には戦略フレームワークを活用して実行計画まで落とし込む必要があります。このクラスはすべての情報が揃っていなくとも進むべき方向性を判断・決断できるようになる必要があるため、世の中の潮流を読む必要も出てきます。社内に目を向けるだけではなく、社外の情報にもアプローチして会社の方針に活用できる能力が求められます。ここで言う社外とは、競合他社の情報はもちろん、政治、経済、社会、技術などの外部環境に関わる情報です。これらの情報を社内の情報と組み合わせて中長期計画から年度の計画に展開することが出来れば課長クラスに必要な基本は揃うといったところでしょう。
課長になるまでに高めたスキルや課題設定力を用いて先行きの見通しの立たないものに対し、見通しを立てて道を切り開いていく力が求められます。こうしたことが再現高く出来るようになってくると部長クラスへの昇進も見えてきます。
リーダーシップを醸成する潜在能力の鍛え方
率先行動を意識する
良く潜在能力の中では主体性が一番重要という話を聞きます。会社という組織は人を採用した時から、次の経営を担える人材「次世代リーダー」を探しています。つまり、リーダーシップを発揮できる人材を求めているという事です。リーダーシップを発揮するには主体性を持った人間が一番マッチする。そういった背景もあるので、主体性が重要視されるのは頷けます。しかし、新社会人に主体性を求めても学生から社会人になった時点では会社での働き方等の社内ルールも解りません。このような状況の中では、主体性を発揮するのは難しいのは容易に理解できますよね。主体性は仕事のルールが分かるようになってから身につければよいので、会社のルールを理解して仕事に慣れてくる入社3年を目処に鍛えていけば良いでしょう。それまでは、上司や先輩から指示された範囲の仕事の中で自主性を発揮していくと効果的です。自主性とはゴールを決められた限られた範囲の中で率先して行動を行っていくスキルです。まずは決められた範囲で率先行動を起こしていくことを意識するようにしましょう。率先行動を行い、自主性を鍛えていくと徐々に仕事の幅も広がってきます。また、自主性を出して行動して結果を残していくと、周りからの信頼も勝ち取ることができて一目置かれるようになります。こうなると重要な案件が回ってくるようにもなるでしょう。
組み合わせを意識する
潜在能力は個別に見て行っても良いのですが、つながりを意識して組み合わせて使う事でその効果は大きくなります。例えば、課題発見力、計画力、実行力、情況把握力、柔軟性を組み合わせると、非常に強力なスキルになります。仕事をしていく上で計画を立てるために必要なタスクを洗い出すときに課題発見力を使います。課題発見力から展開したタスクを具体的なアクションプランに展開する時に計画力を使います。計画が展開できれば実行力を使って実行していく。実行に当たっては状況把握をして必要に応じて柔軟に計画変更を行う必要も出てくるので柔軟性を使います。大きく計画を変えるときには、ショートタームで振り返りを実施して課題発見力使って課題設定から再計画のプロセスを行うことになります。これらの能力が発揮できると、目標が決まりさえすればその実現に向けては修正しながら進める事が出来るようになります。つまり決められた範囲においてこのようなサイクルを回し続ける事で自主性が鍛えられることになります。このように実際に仕事を進めていく上では色んな能力を組み合わせる事で自主性を発揮して目標を実現することになります。つまり、個々の能力だけ伸ばしてもあまり意味はなく、総合的に能力の向上を行う事で、将来的には主体性を発揮できるようになり、リーダーシップが身につくことにつながるというわけです。
対人スキルを意識する
仕事は1人で進めるわけでは無いので、対人スキルは必須と言っても良いでしょう。特に鍛えたいところは、先ほどの組み合わせに似ていますが、発信力、傾聴力、情況把握力の3つの能力です。仕事というものは工場の作業指示書などに従って実行していくようなものでなければ、全て計画通りに行くことなどほぼありません。ですので、「何かしら問題が発生する」、「発生しそうな状況を早めに把握する」こういった対応を行うために、状況把握力を使います。状況把握した後は、会議の場でディスカッションをしたり、必要に応じて、上司や関係する人に発信力を使って報告、連絡、相談などのコミュニケーションを行います。このコミュニケーションを行う際に、発信力だけではなく傾聴力を使って他人の意見も取り入れる事が重要になってきます。このように、仕事を進める上でコミュニケーションに必要な対人スキルを磨いていくことも問題発生時の柔軟な対応には欠かせない能力で、リーダーシップを醸成していく上で必要になってきます。
まとめ
業種にもよりますが、有名メーカーなどの一部上場企業で課長クラスになれば年収1000万円もみえてきます。メーカー限らず一定の役職に就こうとすると、主体性を発揮して物事を推進していくようなリーダーシップを備えていく必要があります。特定の業界で見えない未来を切り開く力が備われば業種や職種が変わったとしても同じようなリーダーシップを発揮することは可能となり、どんな状況でも自ら道を切り開くことが出来るようになります。年収1000万円以上の収入を得ようとすると、こうした能力が必ず必要になってくるので、できるだけ若いうちから鍛えておいて損はないでしょう。上司が責任をとってくれる若手のうちにできるだけ主体的に行動を起こし、失敗を重ねながらで良いのでスキルの向上を行う事が年収1000万円の対価を得る近道です。
今回は以上です。